2026年08月11日
オフィスに集中ブースをつくるには?設置するときの注意点
オンライン会議や資料作成など、オフィスの中でも「少し集中して作業したい」という場面は意外と多いものです。
そんなときに役立つのが、周囲からの視線や音をやわらげる集中ブース。
しっかりとした個室を新設しなくても、パネルやデスクの配置を工夫することで、オフィスの一角に集中しやすいスペースをつくることができます。
ポイントは、視線・音・空気・動線のバランス。
設置するときに意識したいポイントをご紹介します。
① 視線を遮る高さを意識する
集中ブースというと、天井まで壁で囲った個室をイメージしがちですが、必ずしも完全に囲う必要はありません。
座ったときに周囲の人の動きが視界に入りにくい高さまでパネルを設けるだけでも、目の前の作業に集中しやすくなります。
一方で、パネルを高くしすぎると圧迫感が出たり、オフィス全体が狭く見えたりすることも。
「どこまで隠せば集中できるか」を考えながら、必要な高さを決めることが大切です。
② 音の反射に配慮する
視線を遮っても、周囲の話し声や電話の音がそのまま聞こえてしまうと、集中しにくいことがあります。
また、ブースの内側を硬い素材だけで囲ってしまうと、自分の声やキーボードの音が反響しやすくなることもあります。
布張りのパネルや吸音材など、音をやわらげる素材を壁面の一部に取り入れるのがおすすめです。
ただし、簡易的な集中ブースは完全な防音室ではありません。オンライン会議や電話での利用が多い場合は、執務スペースから少し離して設置するなど、配置も合わせて考えておきましょう。
③ 換気・空気の流れを確保する
集中しやすさを優先して囲いすぎると、ブース内に空気がこもりやすくなります。
特に長時間利用する場所では、暑さや息苦しさを感じることもあるため、上部を開ける・パネルに隙間をつくるなど、空気が流れるつくりを意識しましょう。
完全な個室にしないことで、換気だけでなく圧迫感も抑えやすくなります。
既存の空調との位置関係も確認しながら、快適に使える場所を選ぶことがポイントです。
④ 出入りしやすい配置にする
集中ブースは、中にいるときの快適さだけでなく、入る・座る・立つ・出るといった動きやすさも大切です。
入口が狭かったり、椅子を引いたときにパネルへぶつかったりすると、せっかく設置しても使いにくいスペースになってしまいます。
デスクや椅子を置いた状態を想定し、出入りできる余白を確保しておきましょう。
通路沿いに設置する場合は、ブースを利用する人と通行する人がぶつからない配置にしておくと安心です。
⑤ 「何に使うブースか」を先に決めておく
集中ブースをつくる前に意外と大切なのが、利用目的を決めておくことです。
資料作成などの集中作業が中心なのか、オンライン会議にも使うのかによって、必要な囲い方や音への対策は変わります。
例えば、短時間のソロワークが中心なら、デスクと三方向のパネルだけでも十分な場合があります。
反対に、オンライン会議で頻繁に使用するなら、吸音性や周囲への音漏れ、コンセントの位置なども考えておきたいところです。
用途を決めてからつくることで、必要以上に大掛かりな設備にせず、使いやすいブースに仕上げやすくなります。
大掛かりな個室をつくらなくてもOK
集中スペースをつくるために、必ずしも壁を新設して完全な個室にする必要はありません。
既存のオフィスの一角に、
- デスクを設置する
- 三方向をパネルで囲う
- 一部に吸音素材を取り入れる
- 必要な電源を確保する
といった小さな工夫を組み合わせるだけでも、集中しやすい場所をつくることができます。
廊下脇や壁際、執務室の隅など、今は使い切れていないちょっとしたスペースを活用するのもひとつの方法です。
まとめ
使いやすい集中ブースをつくるポイントは、単純に「囲うこと」ではありません。
視線をほどよく遮り、音に配慮しながら、空気が流れ、出入りしやすい状態をつくること。
このバランスを意識すると、完全な個室を新設しなくても、オフィスの一角を集中しやすい場所へ変えることができます。
「個室を増やすほどではないけれど、集中できる場所がもう少し欲しい」というオフィスなら、まずは小さな集中ブースから取り入れてみるのもおすすめです。